あぶない刑事

映 画 作 品 紹 介

あぶない刑事は6作の映画作品が製作されています。
第3作の「もっともあぶない刑事」から第4作には7年の月日があいています。
TVドラマの再放送の要望も殺到。第4作が製作されるに至ったのは、ひとえにファンの熱烈な最新作製作希望の声に後押しされたもの。
そして、フォーエバーから7年後、まだまだあぶない刑事として、タカとユージは帰ってきました。
今でもあぶない刑事人気は絶大で、あぶない刑事のテレビドラマのDVDが発売されることとなりました。東映の予約ランキングでもトップ。ファンとしてはうれしい限りです。
ここでは、テレビドラマの魅力とは違った、映画の魅力を紹介したいと思います。

あぶない刑事 (87年12月12日土曜日)
「緊急事態発生!」パトロール中の港署刑事、タカこと鷹山敏樹と、ユージこと大下勇次は覆面車で無線を受け現場に急行した。拡声マイクで静止を促すと、その不審車はバズーカ砲を発射。後方のパトカーは爆発炎上、しかしその不審車を見失い、取り逃がしてしまう。

同じころ、中光製薬研究所の職員が殺されて、制癌剤のデータが破壊されていた。
翌日、鷹山と大下は、スーパーで人質をとった犯人に反撃され、取り逃がした上、お互いの腕に手錠をかけて署に帰ってきてしまい、捜査からはずされる。

二人は株に凝っているナカさんこと田中刑事から襲撃された中光製薬のライバル会社の株が急騰したとの情報を聞き、その株で30億円を儲けた画商・鳴海総太郎に接触。翌日、画廊のマネージャーの結城緑が急遽渡米することに。それを知った鷹山と大下は、豹藤をおびき出すために緑を監禁。緑を取り戻すために現れた豹藤を鷹山が追ったが、振り切られてしまう。緑を奪い返せなかった豹藤は、少年課の真山薫刑事を誘拐。しかし、緑との交換で無事救出。

薫が監禁された場所から持ち帰ったものから、豹藤のアジトは廃病院と判明。しかし、慎重に進めようとするタカと一気に攻めようというユージの考えが対立、ユージは単独で豹藤のアジトに潜入する。
ピンチに陥ったそのとき、タカが援護、ユージを救った。しかしタカはそのまま姿が見えなくなり、そこには血の跡と拳銃が残されていた。
少年課課長の松村の協力で、タカの居場所が判明、大下が急行する。事態を聞きつけた近藤課長は、二人から拳銃を取り上げ、大謹慎を言いつける。

そこへ緑から電話がかかってくる。中光製薬襲撃の背景には株価操作を目論む鳴海の陰謀があったことを聞いた「タカ&ユージ」は、鳴海の別荘に急行。ところが鳴海は豹藤の裏切りを受けて瀕死の重傷を負っていた。タカとユージは、豹藤の国外逃亡を阻止するため、ヘリコプターで港へ向かうのだった。

なんといってもタカとユージの男の友情が見所です。
「タカぁ、俺たちやっぱり、二人で一人だよ・・・」
シリアスとコミカルのバランスがいい「あぶない刑事」の魅力が満載です。

この映画が公開当時、日本はバブル経済真っ只中。株式操作で30億円儲けるというストーリーも、バブルならでは。
敵役の豹藤には「仮面ライダーZX]でデビューした菅田俊が扮している。
またまたあぶない刑事 (87年7月2日土曜日)
コカイン密売人、緒方を追って、青年実業家・長峰の経営するディスコ・パーティーに潜入したが、本当の狙いはこの「長峰」だった。表向きは青年実業家、しかし裏では麻薬や拳銃の密売、売春の元締めだった。

翌日緒方は、長峰の顧問弁護士・矢野に伴われて証拠不十分で釈放。しかし、釈放された緒方が長峰の爆破計画を鷹山に告げた直後、口封じの為に殺されてしまう。
長峰に探りを入れる鷹山と大下は、そこで先日ディスコで出会ったジャーナリスト・萩原博美と再会。鷹山は情報提供を依頼、交換条件として、警察の情報を渡すことで博美が了承する。

ある日、幼稚園バスが園児40人を乗せたままジャックされ、身代金12億円を要求してくる。
町田と鈴江の護衛で取り引き現場に向かうが、現金が強奪されてしまう。現金輸送車に乗るガードマンは、長峰の雇う殺し屋・佐久間たちだったのだ。鷹山と大下は現金輸送車を追跡、しかし逃げられてしまう。
佐久間の居所を博美に教えてもらった鷹山と大下は倉庫に佐久間を追い詰めるも、逆に落し穴に落とされ2億円と引き換えに捜査から手を引くように持ちかけられる。
はじめは断っていた二人だが、取引に応じてしまう。

鷹山は矢野弁護士殺害の容疑者として終われる身に。

最後に博美が鷹山と大下に渡そうとした証拠から、すべての事件が長峰の仕組んだものだと確証をえた。国家機密法成立のために、自衛隊の弾薬を移送する列車を爆破させるという長峰の計画を暗号で知った鷹山と大下は、現場に急行、ぎりぎり大事故をくいとめる。
ようやく長峰を追い詰めた鷹山と大下、激しい銃撃戦を繰り広げる・・・

今回タカとユージがお金で買収されてしまうというシーンがあり(笑)

ラスト、舘ひろしが、スタントなしで鉄塔から列車の上に飛び降り、車両を次々と飛び移るアクションシーンは迫力満点

赤井英和が長峰の配下として出演
もっともあぶない刑事 (89年4月22日土曜日)
宿敵・銀星会傘下の武器密造工場のアジトへ乗り込んだあぶないコンビ、タカ&ユージ、しかし主犯格の宮坂を町田が取り逃がしてしまう。
鑑識結果から宮坂の銃が15年前の未解決事件に使用されたものと判明。その事件はあと四日で時効となるものだった。
銀星会会長・前尾源次郎は二人に懸賞金をかけ、始末しようとする。案の定あらゆるところで命を狙われる鷹山と大下の二人。全く気にする様子すら見せない二人だが、近藤課長に捜査からはずされてしまう。その代わり、宮坂に接触せずに15年前の貿易商殺しの捜査をするように命ぜられた。

宮坂が落としていった写真の女性を町田が発見、女性はブティック店員の榊真由美であることが判明する。鷹山と大下が真由美を張り込む中、宮坂が現われ車で逃走、鷹山と大下は銃で車を止めるが宮坂が頭を撃たれて死んでしまう。
榊真由美という女性をマークし尾行中、鷹山は15年前の事件の逃亡犯・北野に拉致されてしまう。

形勢を逆転したあと、北野から事件の真相を聞き、愕然とする。そこへ前尾が放った殺し屋・結城たちが襲い掛かってくる。銃撃戦の末、真由美が撃たれてしまう。

大下の調べで、すべては前尾と、本多警備局長の二人が手を組んで起こした事件と判明。だが、近藤課長はこれ以上の行動を禁止、手帳と拳銃を取り上げる。
近藤課長には迷惑をかけない・・・二人で海辺で語り合ったあと、二人の「単独行動」が開始された。北野の時効を成立させて真実を明らかにする・・・

護送中の北野を車ごと奪取し、県警はもちろん、港署、銀星会をすべて敵に回してしまう。
時効は成立させられるのか?

個人的に映画の中では一番好きなストーリーです。
タカとユージが時効まで逃げるカーチェイスは見物ですよ!音楽とあいまってサイコーです
「あぶ刑事らしい」作品です。

ラストは「タカ&ユージ」あわや殉職?
7年間の沈黙
あぶない刑事リターンズ (96年9月14日土曜日)
鷹山と大下が久々にカッコよく登場 「お互い残業か?」とタバコに火をつけて話すのもつかの間、目の前のビルに入っていたクラブがフロアごと爆破された。
負傷したホステスの麻美が事情を知っているとにらんだ二人だが、何者かが彼女を拉致しようとしている現場に直面。銃撃戦の末に阻止する。
鑑識結果から爆発物に豆電球が使われていた事が判明。大下は以前、逮捕したことのある唐木のことを思い出し、唐木のもとへ向かった。唐木のコンピューターから爆破されたナイトクラブの見取り図を発見、さらに次のプランのインターコンチネンタルホテルの爆破計画を知る。
タカとユージの活躍で人質は解放されるが、その代わりに新人刑事の虎井が誘拐されてしまう。一味は国際的犯罪組織・ブレーメンと名乗り、唐木はそのメンバーだった。

捜査課にブレーメンと名乗る男から虎井と唐木の交換を要求する電話が入る。鷹山と大下は勝手に唐木を連れ出し、虎井の救出に向かった。マリーナでの銃撃戦の末、救出するが、解放直後唐木が柊から受け取った銃で自殺してしまう。
麻美を拉致したブレーメンを追って地下アジトに潜入したタカとユージ、薫。無事に麻美を救出した3人だったが、次の計画を知り愕然とする。銀行を襲撃しておいて、旧ソ連ミサイルを原発に向けて発射、日本を壊滅しようとするものだった。

タカとユージは柊たちがミサイルを隠している廃工場を突き止め、ブレーメンと対決するが、ミサイルの発射ボタンは押されてしまった!!

7年の月日により、課長役の中条静夫さん急逝
新任課長として小林稔侍を迎えている。

7年たっても何も変わらない、成長しないキャラクターというものがこの「あぶない刑事」の魅力ではないかと思う。

敵の集団を壮大にしすぎたのではないかと個人的に感じる。
かっこいいタカとユージが帰ってきたことは素直にうれしいのだが・・・
あぶない刑事フォーエバーTHE MOVIE (98年9月12日土曜日)
TVスペシャル'98
手配中の強盗版とワインバーで出くわしたタカとユージは銃撃戦を繰り広げ、見事逮捕に成功。ところが割ったワインの損害金額として370万円もの請求が!ユージは金を工面するために怪しげなバイトに手を出すが、そこで武器密輸の現場に遭遇する。
激しい撃ちあいの末に犯人を逮捕し、武器も押収したユージだったが、犯人の一人を取り逃がしてしまう。その男こそがFBIもマークする国際指名手配犯・城島だった。城島は押収した武器を返さなければ警官を殺すと脅迫、そしてその予告どおりに・・・
THE MOVIE
タカとユージが壮絶な銃撃戦の末に逮捕した城島が逃走。押収した武器は襲来した国際テロ組織「NET」によって奪還されてしまった。さらに巨大タンカーをジャックしたNETは、爆破を予告し100億の身代金を要求する。
戦闘のプロを相手に立ち向かうタカとユージに勝ち目はあるのか?!

テレビで始まる、映画で終わる・・・
今回の作品はあわせて4時間の大作

銃撃戦も派手で、弾丸使用量も群を抜いて多い

 「GAME OVER?」
 「ジョークだろ?」
ファンの熱烈な期待に後押しされる形で7年ぶりに新作製作が実現
まだまだあぶない刑事 (05年10月22日土曜日)
韓国・釜山の深い闇に舞うロングコートのシルエット…ふたつ。
サングラスだけを残して、爆発と共に横浜の海に消えたタカとユージは、ここにいた。
アンダーカヴァーコップとして世界最大スケールのあぶない事件(ヤマ)を追っていた。
高性能の小型核爆弾の取引だ。小型だが、小さい国なら軽くフッ飛ぶ。その代物が、日本に持ち込まれた……。


7年ぶりの横浜は、タカとユージを大型ライフルで歓迎した!
狙撃現場に駆け付けた若手刑事・水島と鹿沼に手錠を掛けられ連行された先は、横浜港署捜査課。2人を見て驚く、ナカさん、パパ、谷村、瞳ちゃん、他お馴染みの面々。しかしタカとユージも驚いた。
トオルが捜査課課長、カオルが少年課課長、松村が港署署長になっていたからだ。「瞳ちゃんお茶!」と、すっかり課長に収まっているトオルを取調室で絞めた2人は、7年前にこの手で逮捕した銀行強盗犯・尾藤が脱獄していることを知る。

タカとユージは、水島と鹿沼と共に尾藤を追う。水島はITを駆使して犯人を分析、ガンマニアである鹿沼は知識と腕で協力。効率よく事件を解決する新世代の2人は、検挙率鰻登りのあぶなくない優秀刑事だった。少年課の新人・梨沙も合わせて、カオル曰く、もうアイツらの時代なのだそうだ。

タカとユージは、7年前、追い詰め切れなかった容疑者の1人で、いまやIT企業の社長になっている西村を訪ねる。そこで美しい女性・涼子と出会う……。も束の間、またも大型ライフルの銃弾が高層ビルの防弾ガラスをも突き破り、西村を貫いた!尾藤の仕業だ。タカとユージ、そして自分を裏切ったすべての者に、ヤツは報復する気だ。

「ヨコハマから、美人を減らしたくない!」
タカは、涼子に会いに行く。西村と取引をする、
これまた7年前の事件の関係者が社長に納まっている会社の秘書であった涼子にタカは、あぶない人物には近づかない様、告げる。直後、タカは何者かに襲われ、車で連れ去られてしまう。
ユージも拘束され転がり込んできた一室に現れたのは、今や神奈川県警本部長の深町だった。タカとユージが立場を利用して、核爆弾を横流した疑いが掛けられていると言うのだ。冗談じゃない!

ユージは懐かしのリール付きハリガネで最新ハイテクロックの部屋から脱出。深町から連絡の入ったトオルが2人を指名手配する中、ユージは駆け抜け、タカはハーレーに跨りショットガンを撃つ!しかし追い詰めた尾藤は…。
同時に、持ち込まれた核爆弾は超満員のサッカースタジアムで爆発することが分かる!そこへ、トオルをあてにしないカオルと梨沙が緊急出動!!

涼子を疑いながらもその身を案じ、大いなる罠と知りながら向かって行くタカとユージ。
待ち受ける衝撃の事実!その中で2人は、スコアボードの試合終了と連動して爆発するようセッティングされた核爆弾から、横浜を、日本全土を守れるか!?

「行くぜユージ」「OK、タカ!」
2005年横浜港署にタカとユージが帰ってきた!


オマタセ、ベイベー。イッツショータイム。


    


監督は『あぶない刑事リターンズ』『あぶない刑事フォーエヴァーTHE MOVIE』で助監督だった鳥井邦男氏

クライマックスの舞台は、Jリーグ公式戦で、試合中に撮影を敢行という邦画初の試みにも挑戦している。

若手刑事役で佐藤隆太、窪塚俊介らが出演




よかったな、ハマにもどってきて

オレたちを必要としてるンだよな。ヨコハマは